東京都練馬区、石神井公園駅から徒歩3分の所に、
石神井良縁クラブの事務所はある。
代表を務めるのは栗原妃呂子(クリハラヒロコ)さんだ。
仲人を始めたときは、うまくいかず落ち込んだこともあるそうだが、
そこから口コミで広がって、今や仲人歴17年のベテランだ。
「自分の子だったら勧めるか? 母親の目で見るようにしている。」
そんな親身の対応が生んだ信頼関係の結果なのだろう。
悩みはなるべく聞いてあげたい、と夜10時の電話でも取る。
そんな母親のように相談に乗ってくれる栗原さんにお話を聞いた。
結婚相談所を始められたきっかけを教えてください。
栗原(敬称略。以下、同)
元々は銀行で働いていました。
そして、たまたま知り合いに結婚できない男性がいたんです。
大人しくて異性に対して行動できない方でした。
そんな中、仲人という仕事を知って、そういう方が結婚するための
橋渡しになれるのではと思い、結婚相談所を17年前に始めました。
そうなんですね。始めた当初はどうでしたか?
栗原
埼玉で仲人を始めました。最初はお見合いが組めず、
また組んでもうまくいかず落ちこみました。
一年程するとネットで申し込みが来始めて、少しずつ広がっていきました。
外に看板も出さず、広告もしていなかったので、口コミで人が来ましたね。
一人ひとりのありがとうを励みにこれまでやってきました。
口コミで広がるのは誠実なお仕事をしている表れですね。どんな事にこだわって仕事をしていらっしゃるのですか?
栗原
ただ成婚をさせるだけでなく、パートナーを見つけた方がいたら本当にその結婚で幸せになれるのか、
一生暮らしていく覚悟があるのかまでサポートします。もちろん成婚までで仲人としての仕事は終わりですが、
本当に幸せになれるだろうかと母親の目で見るようにしています。自分の子供だったら勧められるのかという気持ちで。
そこまで気にかけてサポートすることは、大変ですよね。
栗原
悩みは聞いてあげたいので、いつでも受け入れるようにしています。夜10時頃でも電話はかかってきます。
そうなんですね。栗原さんにとって結婚とはなんですか?
栗原
新しい家族を作ること。そしてそこには、愛があり、信頼があることです。
子供を育てる喜び、悩み、色々経験して子供たちが巣立ち、又夫婦二人になり今までと違った愛が生まれます。
そしてそれが本当の結婚だと思います。
私自身の結婚は山あり谷ありで、ぶつかることもありますが、何かあった時は、初心を思い出して、乗り越えてきました。
欲張らず、愚痴を言いながらも、いたわりあえる関係でいられることが大事です。
きれいごとではない心と心でぶつかれる関係が結婚ということですね。最後に、結婚相談所への入会を考えていらっしゃる方にメッセージをお願いします。
栗原
結婚相談所はたくさんあるので何を基準に選ぶべきかを考えてください。
ネットで自分で検索したいのか、手作りの相談所がいいのか。近くの相談所がいいのか。
カウンセラーとの相性も大事です。結婚相談所によっても特徴は様々です。
大事な決断ですのでいくつか回ってしっかり情報を集めてから入るようにしてください。